2000年に間伐材を使って作った作業場です。設計製作は自分一人でしました。3m強の材で8mのスパンをとばしています。主に杉を使っています。私が間伐材(杉、桧)を使って品物を作り始めたのは間伐材に価値をもたせるためです。間伐をしなければ植林地は崩壊します。雨が降って崩れているのはたいてい杉の植林地です。テレビのニュースで現場が映し出されたときよく見ていただきたいのです。崩れている現場のすぐ上は杉が根こそぎ倒れています。私は森林組合の現場で11年間働いてきました。崩壊した現場を何箇所も見て処理もしました。昭和30年代から40年代にかけて国をあげて杉、桧の植林をしてきました。いわゆる拡大造林とよばれるものです。拡大造林をして何年かして外材輸入をして国産材は売れなくなりました。これはなぜかといいますと外国では今でこそ輸出制限をして森林伐採をストップしようとしていますが当時は木というものはただで、伐って輸出(日本などに)すれば金になるということで貴重な熱帯雨林などを植林もせずにきりまくったのです。日本のような急峻な山ではなく平坦地で重機を使ってじゃんじゃん効率よく伐って輸出されました。国産材とは比較にならない大径木でまっすぐで高さもあるので柱や板、家具の材料、合板、紙にするためのチップとして重宝されるものが非常に安く取引されていて国産材の入り込む余地はありませんでした。金にならないので間伐に回すお金がないということで現在のような間伐できていない山だらけになってしまいました。 外国の木を直接伐ったのは現地の人かもしれませんが日本の商社が伐採権を買って伐らせているのです。自分のところの山をだめにし外国の森林もだめにしたのは日本人です。外材輸入を禁止するのが一番よいのですがこれは無理のようなので(政治力0)経済的になんとかするしか道はありません。加工することによって価値をつけるのですが山から出すだけでもかなりの費用になってしまいますので、加工にかかる費用は安く、しかもエネルギーは少なく、熱の排出も少なくということになると私に出来ることは杉や桧で器や組み立て部品を作ることはできるなぁ、と思い、杉や桧のコップを中心に製作販売をしています。コップに使う塗料は30年の歴史の在る安全性の高い木固めエースと津田瑞苑さんが作られたガラスウッドコート(無機質)を使っています。私自身毎日自分の作った木のコップでコーヒー、お茶、酒、お湯割り、ロックなどを飲むのに使っています。断熱性が高いので熱いお茶でも手でしっかりと持っていただけますし氷入りの飲み物でも結露しないのでテーブルの上が水浸しになったりはしません。氷も長い間融けないので冷たさが持続します。作って間が無い品物は木のにおいがきついかもしれませんが何回か使ってコップを密閉しなければにおいは必ずとれます。間伐材は伊達ではありません。日本を、世界を守るためにお使いいただければ幸いです。

間伐不足の桧の植林地
間伐不足でほとんど倒れてしまった杉の植林地


豆知識
イースター島
西暦400年ごろポリネシア人がたどり着いたときやしの木で覆われていて1500年ごろまでに島の人口は7000人ほどに増え245の石壇の上に800以上の石像が建てられたため森林はほぼ完全に破壊されつくしてしまった。森がなくなると土壌が侵食されそのため農業生産が減少する。舟を作る材料がなくなり主要蛋白源の魚の漁獲高も減る。人口と食料のバランスが崩れた島で、人々は食べるために争い、イースター島は不毛の土地となってしまったのだった。
アナサジ文明(アメリカ南西部の高原)
彼らは巨大な共同住宅を建造したが建築木材とたきぎを大量に消費して、周囲の森林はどんどん破壊されていった。チャコキャ二オンという土地に建てられた住宅は5階建て650室もあり、19世紀末に高層ビルが出現するまでは、アメリカで最大の建物だった。10世紀初めに建築が始まったとき土地はまだ緑に覆われていたが200年後には半径20キロの範囲がまるはだかになってしまっていた。用材はますます遠くから運ばねばならなくなり農業用のかんがいも役立たずになった。(ポンプは発明されていなかったので浸食作用で溝の水位が農地より低くなると水を引き込めなくなった)
こうしてアナサジ人は共同住宅を捨てなくてはならなくなったのだ。
「面白うんちく新学説」





